レイキ（霊気）は、1920年代に日本で生まれた伝統療法です。「生命力」、「気」などと呼ばれるエネルギーは全ての生物に宿り、流れていますが、ストレスなどで心身のバランスを崩すとこの流れが停滞し、様々な疾患や症状として身体に現れます。レイキ療法は、施術者が身体の各箇所にそっと手を当てることで滞っている流れを改善させ、本来身体に備わっている自然治癒力を高めて不調和を正していきます。また、このエネルギーは時間や空間を超えて移動すると考えられているため、施術者が物理的に離れていても同様の施術が可能です。

レイキは日本発祥でありながら、日本に先んじてアメリカを中心にカナダ、イギリス、ドイツなどの欧米諸国で普及が急速に進みました。アメリカでは多くの病院や施設でレイキ療法が導入されており、入院患者への代替療法としてはマッサージ、音楽・絵画療法に次いで3番目に頻繁に行われています。レイキはペインマネジメント、抗がん治療、心臓疾患などを始め、特にストレスや不安などを含む慢性疾患には効果的であるとされています。また、幅広い年齢層への対応が可能で、子供から妊婦、ターミナルケアにまで有効であるとの研究が進み、多くの論文が発表されています。

日本ではこのように西洋で発展したものが、近年になって「レイキ」として逆輸入され、徐々に広まりつつあります。なお、レイキは諸宗教との関わりはなく確立されたものです。

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